構想15年、試験栽培11年、おかむらさきを瀬戸内海の気候で育て続けてここまで来ました。全部書きますのでご覧あれ。
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2009年02月27日 (金) | 編集 |
2008年の夏は2007年よりもさらに暑かったのです。
私はその時対岸の岡山県にいたのですが
朝は日が昇るともう暑くて仕事ができないのです。

そこで午前4時から照明をつけて毎日毎日水やりをしていました。
朝から2リットルほど水を飲みながら
なんとか午前中に水やりを終えても
全然雨が降らないのですぐに乾きはじめます。

午前9時にもなると普段は鳴いているセミが静かになってじっとしています。
ハエもカもいません。
暑すぎてすぐに乾くので卵を産む場所がないのです。

トンボは6月に見たきりです。
たぶん近くの山に隠れています。
雑草の芽は水がないので出たりしません。
市内の道路ぎわのつつじが枯れて
ガザニアの植えこみでは、中に生えていた雑草が先に枯れています。
近くの田んぼでは、まだ午前中に熱中症で倒れた人がいたそうです。


かといって空気が乾いているかというとそんなことはありません。
じめじめと蒸し暑い空気が無風の状態で漂っています。

讃岐の水がめ「さめうらダム」のことは毎日ニュースで流れます。
今日の貯水率も0%ですと。

そんな環境でラベンダーは耐えていました。

この頃はまだ最高気温が35℃くらい

8月の枯れた様子

まだこのときは新芽が生き残っている。

真夏の田んぼ

とり木はどうやら枯れてしまったようだ。

とり木の最後

私の予想は大きく外れたようです。
おかむらさきは3年目にしてとんでもない方向へ向かおうとしていました。

つづく

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2009年03月02日 (月) | 編集 |
今年の8月はとても暑い。
(讃岐弁ではむさんこに暑いと表現します)

とりあえずできることをする。
朝の5時はまだ涼しいので、今のうちに水を入れる。


夏の夜明け

遠慮せずにどんどん入れる。

水を入れる

2時間も入れればこのくらいは入る。

水入れ

まだまだ暑い日が続く。
今年は去年までとは何かが違う。


夏の空

植え替え用のラベンダーは
つばきの木の下で秋を待っている。


木陰

この日からさらに暑くなって毎日の最高気温は40℃近くになりました。
水を吸い上げるのが間に合わなくなったラベンダーは
枝を枯らして生き延びようとしています。


「待てよ、何か間違えたかな」と
そろそろ思い始めていました。

硫酸マグネシウムなんかふるからだと思っているでしょう。
確かにそれもありますが

つづく
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2009年03月03日 (火) | 編集 |
あの日のことは夢だったのだろうか。
母がとても誇らしげに見えた
あの6月の満開のラベンダーは
もうありません。

田んぼに水を入れて水分補給と冷却をして
チッソは早くから切ってあるので徒長せず
石灰が効いているので葉も茎も固く
草のマルチで根を守り
広い株間で通気性もよく
これで来年はひと株1000本のおかむらさきだ

と思っていたら
10月の稲刈りの頃にはほとんど枯れてしまいました。


10月の悪夢

花穂を切ったあとに出ていた新芽は全部枯れたようです。


10月の悪夢3

それでもおかむらさきとヒドコートは
何株か生き残ったようです。


10月の悪夢4

さてどうしようか。
「おかむらさきを咲かせる方法」が
「おかむらさきを枯らす方法」になってしまいました。
こんなことでこの話を
このまま続けてもいいのでしょうか。


うそつきおっさんラベンダーになってしまいました。
枯れた理由ははっきりしています。
これは水切れです。
では水やりを間違えたかというと、そうではありません。

水を吸うよりも乾燥するのが速かったということ。
気温36℃では枯れないが、39℃では枯れてしまうということでしょうか。
やっぱりイングリッシュラベンダーは涼しいところで作れということですか。
でも
それでは全然おもしろくないでしょう。

こんなことでめげていてはラベンダーは作れません。
私はかつて何万ポットも枯らしている張本人なのです。

仮説を立てて実践して失敗する。
失敗から何かを見つけてまた仮説を立てて。
また失敗する。

自慢じゃないけど私はこの枯れ方を知っていました。
これはあの2003年の台風の時のあれだなと。
だったら


すごく面白そうなので
50日くらいひたすら考えました。。


つづく


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2009年03月04日 (水) | 編集 |
夏の名残りを探しています。
あの夏はすべてをさらっていきました。
母の誇り
おっさんの自信
ラベンダーの命
ブログを読んでいる人の希望


夏の名残り

イングリッシュラベンダーにしてはつわものの
おかむらさきとヒドコートの死に様を調べています。
彼らはいかに生きて、いかに死んだのか


夏の名残り2

今までの経験と(正しくは今までの失敗と)
今この目で見ている枯れ方と、今まで読んだ本の中身とをごちゃまぜにして。


ヒドコートのかご

今から書きはじめるのは
この失敗を踏まえた上でなお
この地方の真夏でも水切れをさせない栽培方法を考えること。

本当にそんな方法があるのだろうか。
そう思っているあなた
それは正しい。

書いている本人も先月まで半信半疑でした。
このブログを読んで
おかむらさきを植えようと決心した人が困らないように
また先に結論から書きます。

方法はあります。
ただいま試験中です。
新しい田んぼで試験栽培中です。
さらに今月号の「農耕と園芸」に大きなヒントが書いてありました。
これから順次紹介していきます。

だからといって今までの栽培方法が間違っていたということではありません。
たぶん2年目の株の大きさと田んぼの状態なら
2008年の気象でも枯れなかったかもしれません。

これは3年目からのラベンダーの管理の話ということです。
今から始めるイングリッシュラベンダーなら
これまでの方法でよいと思います。


さて
ここからはものすごくややこしい話をします。
時間をかけてひたすらわかりやすく、くどくどと書きます。
わかってしまえばなぁーんだそうかという程度の話です。
誰にでも実行できることです。
心配はいりません。

用意はいいですか。
今までの話は全部これのための前ふりのようなものです。
ブログの中の時間はようやく現在進行形のところまで来ました。

ここからが
本当の「香川県でおかむらさきを咲かせる話」になると思います。
一番最初に書いた(まだ分からないところ)に話は進んでいきます。

おかむらさきへの道はいまだ半ばだと思っていたのですが
どうやら振り出しに戻ったようで。


皆さんが思っていたのとは全然違う
とんでもないところへつづく
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2009年03月05日 (木) | 編集 |
おかむらさきは枯れてしまいました。
それはまぎれもない事実。
でも憂いているひまはありません。
一刻も早く原因をつきとめて、またあの場所へ戻ります。

あきらめないうちは終わりではないのです。
今まで知らなかったことを
びっくりする方法で教えてくれるのが
「失敗」という名前の「その道の駅」なのです。
だから少しだけ座り込んで、じっくり考えます。

振り返って今までの道のりをながめたら
どこかに何かが必ず落ちています。

それは私が見えていたのに見逃した
いいえ、見たくなかったからわざと知らんぷりしたこと。
「普通はこんなことはしないだろう。」
という思い込みでしょうか。


本たち

まだ硫酸マグネシウムの話に入らないのかと
思っていることでしょうね。
私も実行犯はこいつだと目星をつけてはいるのです。

そんなに簡単なことではないような気がしているのです。



ちよっとだけ自分の話。
どうしてこんなにあきらめが悪いのかを。

本を読みます。
いろいろなジャンルです。
統一性はありません。
夢枕獏さんから現代農業さんまでいろいろ読みます。
料理の本からビタミンの本までいろいろ読みます。

自分の仕事とか、生きている環境とかとは全く関係のない本には
今自分が悩んでいることのヒントがいっぱい詰まっています。
書いた人にはわからないことが
読んだ私には宝物なのです。

おぉこれだぁ、問題はこれで全部解決しましたぁ。
でも次の日には? なんか違うかな。
そんな本の読み方をしています。
そんな中である日
植物とつきあう方法を書いてある本を見つけました。

その人はとある国の王子でした。
何不自由なく暮らしていたその人はある日突然
「こんなことをしていてはだめだ」と思い、家出します。
そして
さまざまな苦行をして自分を痛めつけて何かを見つけようとしました。
でも
苦行で死にそうになった時に確信します。
「こんなことをしていてはだめだ」と。

何事もかたよったことをしてはいけない。
何事も中道(真ん中」)を行くのが本当は正しいと。

私はそれを読んでこう言っているように聞こえました。
肥料は過多でも不足でもきれいな花は咲かないよ。
人の手を入れすぎても入れなさ過ぎても、きれいな花は咲かないよと。

その人は後に「仏陀」と呼ばれました。



諸行無常という言葉があります。
万物は流転する。
良いことも悪いこともずっと続きはしない。
今が最悪なら明日は少しだけ上向きかもしれない。

一切皆苦という言葉に続きます。
すべてのことは思い通りにはならない。
でもそれは普通のことだという意味です。

諸法無我という言葉にさらに続きます。
だから「これは自分のものだ」と必死で抱え込んでいても
すべてはするりと手の中から抜けて行くよ。
でもそれが普通のことだから
何もがっかりすることはないんだょ。

涅槃寂静という言葉で終わりです。
それがわかっていればどんなことにも心配することはないんだよ。
人間は誰もがみなそうなんだから。

仏教の本さえこんな読み方をしています。
本は読む側がすべてです。
私にはなんでもかんでもラベンダーの話なんです。


つづく

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