構想15年、試験栽培5年、おかむらさきを瀬戸内海の気候で育て続けてここまで来ました。全部書きますのでご覧あれ。
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2009年03月31日 (火) | 編集 |
みなさんこんにちは。
僕はここでは「うし」と呼ばれている。
おかやまのらべんだーはうすに勝手に住んでいる猫という動物だ。
変なおっさんが変な植物を育てているのを
毎日毎日あきもせずに眺めている。


うし

僕の仕事は忙しいんだ。
おっさんが今から植えようとしている土に
せっせとうんこを埋めておいたり
せっかく植えた苗の上をずんずん歩いたりしている。


牛2

この植物はラベンダーというらしい。
いい匂いがするのでいつもここで寝ている。
一緒に住んでいるぱぁちゃんも気にいっているようだ。
ばぁちゃんの名前は「たぬき」というんだよ。


タナ

たぬき

おっさんは忙しいのでなかなか相手にしてくれない。
そこで僕がみなさんに
ここでの暮らしをお伝えします。
僕はラベンダーのことならちょっとくわしい。
だから今日から「うしくんらべんだー」と呼んでください。

まずはこのポットの話から。
これはおかむらさきという花の苗。


おかむらさきポット

僕が生まれるずっと前から
この大きさのままで何年も生き続けているらしい。
おっさんが言うには2003年頃にこのポットに植えたそうだ。
どうしてそんなことができるんだろう。
おっさんが教えてくれた話では


つづく

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2009年04月01日 (水) | 編集 |
おっさんが話してくれたのは
ラベンダーは木だから何年も何年も生き続けるということ
それから
もしも土の量がうんと少なくて
肥料もちょっとしかもらえなくて
水だけはたっぷりもらえたら
木はいつまでたっても全然大きくならないということだょ。

それはポリエチレンのポットで苗を育てるときのお話
これは4年目の9㌢ポット苗
大きくならないように育てたらこうなるんだそうだ。。


古い苗

かにが甲羅にあわせて穴を掘るように
ラベンダーは根っこがつかんでいる土の量で
株の大きさが決まるんだそうだよ。


冬の根


ぐるぐる巻いている黒い根が見えるだろう。
これが去年の春に伸びたところで
肥料が切れて暑くなったらピタッと止まるんだ。
そして
また春が来たら今度は先っぽじゃなくて
もうちょっと中のほうの太い根っこから白い根が伸びるんだよ。
こんな風に。


春の根

だったら小さなポットの中では
古い根と新しい根が一緒になるから
根つまりして大変じゃないかって。

それはそうなんだけど心配いらないんだよ。
古い細い根は先っぽのほうから自分で枯れていくんだって。
そして自分で枯れてたい肥になった根の中を
新しい根が伸びていくんだ。

だからラベンダーをこうやってけちけちと育てれば
根がポットの中で詰まることはないんだよ。


古い株

おっさんにどうしてそんなことを知ってるんだと
聞いたらこう言ってた。

おっさんの仕事はラベンダーの苗づくりだけど
こいつがいつ売れるのかはわからないんだ。
昔は園芸店用の苗づくりだったから
春までに大きくして全部売ったらおしまいだった。
あったかくして肥料をやればちゃんとできたそうだ。


園芸店用

今はプロ用(公園など)を作っているからいつ売れるかわからない。
ある日突然注文が来るから、寒い所にもすぐに植えられるように
いつも低温に慣らしておかなければならない。
大きくなりすぎたからといって自分勝手に切るわけにもいかない。

いつも同じ大きさでずーっと持っていなければならないんだ。

そのためには大きくしない方法が必要だったからいろいろやってみた。


古い株2

いろいろやってみてこのけちけち栽培が
いちばんだってわかったんだって。
ふにゃふにゃ
僕は猫だからそんなにむずかしくて長い話は眠いよ。
また今度聞いておくから、今日はもうおやすみなさい。


猫眠り

盆栽みたいだね。

つづく
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2009年04月02日 (木) | 編集 |
おっさんに聞いてみた。
どうして土と肥料をうんと減らして
水だけちゃんとあげたら小さく小さく育つんだって。

おっさんは
どうしてかは知らん。
ラベンダーに聞けと言ってる。
ほんとは知ってるくせにね。

ラベンダーは何年もたって
こんなに根が増えても
もともとは2~3本だけだったんだよ。


根っこ

おっさんは何でも写真に撮るんだ。
これはさし木のプラグ苗の根
土を洗って水に浮かべているところ。
最初はこんなにちょっとしかないんだよ。


プラグの根

おなじプラグ苗でもローズマリーはこんなに根が多いんだょ。

ローズマリーの根


この2~3本の根が太くなって
上の写真のように細い根をいっぱい出すんだ。

それで
土がいっぱいあればたくさんの細い根が出て
最初に出た根ももっと太くなって
株がどんどん大きくなるんだ。
もちろん肥料も最低限はいるけど。

おっさんがやってる田んぼのようにね。


大株

おっさんがやってるのは簡単にいえば
人がめいっぱいのお世話をして育てる方法だ。
肥料をやるのもラベンダーのことを必死に考えて
ぎりぎりのいちばん多い量をあげているんだよ。


肥料ふり

いちばん大きな「チッソとリン酸とカリの三角形」を作って
肥料のバランスをとっているんだ。

その三角形と石灰と水でまた三角形ができて
そのうえに太陽光線とか光合成とか
最高気温とか雨の量とか
いろいろあって
ようやくきれいな花が咲くんだよ。

だからみんなは
ポットの中でも同じことをやろうとするんだけど
土が少ないから無理なんだ。
どれもが多すぎるか、少なすぎるかのどちらかで
結局ある日突然枯れてしまうんだ。


枯れた2

おっさんは大きくしない方法を考えていたから
小さな三角形を思いついた。
いちばん小さな三角形を見つけたのは偶然だったんだよ。

それは捨てるのがめんどくさいので
有機石灰をふったけどほおっておいた苗。
生かしている苗の近くにたまたまあったから
水がかかって生き延びたんだ。

手間をかけて育てた苗は枯れても
それはいつまでたっても枯れないんだって。
大きくもきれいにもならないけどね。

どうしてこんなことになったのかを知らない人は
絶対に買いそうもない
半分枯れたように見える
「小汚いけど枯れない苗」ができたんだって。


つづく
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2009年04月03日 (金) | 編集 |
ちょっと待ってね。
今「ひも」と戦っていて忙しいんだ。
こいつはなかなか強いんだよ。


ひもと戦う

でも猫はすぐに飽きるから心配いらないよ。

さてお話の続きをしよう。


ひもと戦う2

ひょうたんからコマのような偶然で見つかった
おっさんの小さな小さな肥料の△は
いろいろと便利だったんだ。

まずなかなか大きくならないから
株と株の間がスカスカなんだ。
それで風がよく通って蒸れないんだよ。


株の間

ふつうは大きくするために切り戻して
新芽をたくさん出すんだけれど
おっさんは何もしない。
石灰をふってほおっておくんだ。


石灰ふり

こんな感じ。

石灰ふり2

これで虫が石灰を嫌って近寄らないんだ。
病気もこんな極端なアルカリ性は嫌いらしく全然出ない。
チッソがほとんどないことも関係あるみたいだよ。
だから管理がものすごく楽なんだって。

それから水と石灰しかもらえないから
草がポットの中にはえられないんだ。
おっさんは草とりもほとんどしないよ。

たぶんラベンダーが
ほんの少しの土と
水と石灰しかもらえないから
わたしは貧乏なんだと思ってるんだ。

だから無理に背伸びして大きくならないで
分相応につつましく生きようとしてるんだね。
違うかな。


株の様子石灰

けなげだね。

つづく
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2009年04月05日 (日) | 編集 |
けなげなラベンダーたちは強いんだよ。
ちょっとぐらいのことじゃ枯れない。
こんなにぎゅうぎゅうのままで
真夏を越えていくんだ。


夏の

真夏のハウスの中は暑いんだよ。
僕ら猫は外の日蔭にいて涼しいけど
おっさんは毎日朝早くから水をやっている。
だから昼になったら湿気でむんむんしているんだ。
暑いのと湿度が高いのとで息苦しいんだよ。


夏の2

あんまり暑いから天井には40%の遮光ネットがかかっているんだよ。
木陰くらいの暗さだけど
もう少し暗くしたらもやしのように徒長するんだ。
人がラベンダーを管理するのは難しいね。
猫はそんなことしないでいいからよかったよ。


それでね
いくら大きくしないでいようとしても
植えた最初の年はどうしても大きく育つんだよ。

根が伸びていく新しい土があって
その中にいくらかの肥料分があって
水はいつでもたっぷりもらえるからね。

それにおっさんはポットに植えるプラク苗だって
石灰をふって鍛えるんだ。
植え傷みをしないからぐんぐん育つんだよ。
でも
新芽が出ないようにしてるから上に伸びるんだ。
こんなふうにね。


夏の3

こんなことになったら株の下のほうが
風通しが悪くなって蒸れてしまうんだ。
でも水をやらないわけにはいかない。

おっさんはここではじめて切り戻し(ピンチ〉をするんだよ。
とんでもない方法でね。


バリカン

暑いから長い間ハウスにいるのが嫌なんだって。
電動バリカンでバリバリッと刈りとっておしまい。
枯れた枝はそのままほおっておくんだ。

おっさんは草のマルチの代りだと言ってるけど
見た目が悪いよね。
でも秋には分解してなくなってるんだよ。

ばりかん

これで次の年からはピンチをしないで
有機石灰だけふってほおっておくんだ。
茎が太くなるけどもう上には伸びないんだよ。

今度はわき芽が伸びようとするんだけど
その時にはもう肥料分がほとんどないから
ラベンダーはじっとしているんだ。
このままで
2~3年は平気で持っているんだよ。


ばりかん2

そのなかでさし木用の親株として残っているのが
最初に出てきたおかむらさきの株なんだ。
12㌢ポットのままで何年もこのままなんだよ。

花が咲く前にさし穂を取るから
株が咲き疲れることがないんだそうだ。


おかむらさきの

この苗はおっさんの田んぼに植えたあの株の
同級生たちなんだよ。
小さいね。


つづく
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