構想15年、試験栽培11年、おかむらさきを瀬戸内海の気候で育て続けてここまで来ました。全部書きますのでご覧あれ。
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2010年12月24日 (金) | 編集 |
おっさん
年末に何を書くんや、ほんま病気やなぁ。

おほめにいただき
恐縮至極でございます。


せぶん

昨今は
空前の農業ブームでございますな。

本屋にずらーっと並ぶのは
初心者用の入門編にセミプロ用のものまで云々。
「あの頃こんな本があったらのぉ」

よい時代となりましたこと。

「食育」の影響で
そういうことになっておるのなら
国策としてはなかなかのものですわ。

私は何の文句もございません。
「若者よ、がんばれ。」

ただ、あれやね
政府がTPPか何とかに乗っかろうとして

「大規模にして儲かる農業をやろうぜぃっ」
「国際競争力のある強い農家になれいっ」

などと
言うておるのは「うーん」なのですわ。

このお話は
経済とか生産の専門家が
よくよく考えて発表しておるのでしょう。

「やる気のある農家が報われるような何とかかんとか…」
それはよし
やる気のある若者は思い切り走らせてあげましよう。

「食料自給率が40%を切った云々
 このままでは日本の農業が危機的状況、いやいや壊滅…」

ほんまか?
カロリーベースの計算はそろそろ止めて
世界標準を作ったらええのにねぇ。

できたら日本が旗振りになって
誰にでも理解できるものを作ればええのにねぇ。

分母に
そんなに何でもかんでも入れたら
そらぁ私らでは理解できまへんで。

詳しいことはお調べください。
何のことか解らんというのが
よーくわかりますわ。

ちなみに
生産高ベースなら
食料自給率は約70%あるそうな。

少なくともスーパーの野菜売り場には
ほとんど国産物が並んでおるはずです。

何年か前には中国産が目立ちましたが
これらは原料にまわっておるようです。

果物は輸入がありやなと思いがちですが
30年前にもグレープフルーツなんかはあったし

昔のほうが価格が高かったはずですわ。

まぁそんなことを言うても
とりあえず40%切れがまかり通っておるのです。

米も100%ではありませんでぇ。
この計算方法では
輸入しておる限り100%にはならんのです。

たとえ、どんなに減反しておってもね。

話があっちこっちに飛んでおる
「ほんまか?」まで戻ります。

このまま自給率が低下すると
もしも生産国が何らかの理由で

「お前らには売ってやらん」と言うてきたら
日本人は食うものが無くなるかも知れん。

だからそうならんように

自給率を上げとかんと
いかんのやないのということらしいのです。

ほんまか?

これはいったい何のお話なんかなと
思ってしまうのでございます。

穀物の話かな?

米ではないやろね
もう売りまへんと言われたら
「ありがとうございます」と返すはずですわ。

小麦?
とうもろこし?

たぶんそのあたりやろね。
これらの輸入が無くなると
国産でまかなうようになるのです。

「パンもとうふも、油も使えんようになるで」
それは大変やないの
うどんも食えんようになるで

うしも鶏も餌がなくなるから
食えんでぇ

などと考えてしまいます。

ほんまかなと思いませんか。
いきなり明日から
「全世界から全部輸出禁止」なら

おぉっ、それはありやろう。

その場合は
巨大隕石の衝突で世界が壊滅したとか
核兵器が使用されて汚染されたとか

そんな規模の大災害となりましよう。

そうではなくて
その地域の生産が何らかの理由で半減したとか
輸入する価格が倍増したとか
そういうことだとしたら。

普通に考えて想像できるのは
そこだと思うのですがねぇ。

それの場合
穀物が無くなるのではなくて
もの凄く高くなるということになって

それが買えない
もしくは流通しないということになるはず。

やっぱり食うものは無くなるわけやね

いやいや
米と野菜と近海の小魚は輸入しておりません。


それほど世界が疲弊して
食料が足りなくなる時代が来た時に

「今のままの食生活ができなくなるのは困る」
などと平気で言うていたら

頭がおかしいのではないかなと思うのですが。


今年はずわいがにの水揚げが七割減とか。
高いので流通しておらんような

だからといって
「なんぼ高うても買うのに無いのは困るでぇ」

そんなお人はたくさんはおらんでしょうな。

高級食材が高くなっても
「それなら買わんだけやで」

普通の食材が高くなっても
「高いからちょっと我慢しよう」

安い食材が高くなっても
「うわっパンもうどんも食えん
 飯食おうで、めし」

そうなるのではないでしようかね。

「おかずは漬物とハゼでええやん」
「おとうちゃん、釣ってきて」
「おぅ、帰りにがんばるわ」

そうなるのではないでしようかねぇ。
それがイナゴかも知れんし
うさぎかも猪かも…

明日から日本人は絶食
食い物を求めて殺し合いが始まり…

そう考えるから大変なのであって

それは
世界がもの凄いことになっておるのに
自分のまわりだけは昨日と同じだと

都合のよいことを考えた時にだけ通用する
あほのようなお話なのです。

心配しなくても
世界がもの凄いことになったら
日本はもっと凄いことになっておるはず。

その時にはあきらめるしかないはずですわ。

そうでなかったら
狂乱物価が始まるのですが
それは全世界共通のことであって…

やっぱり米食うておればよいだけです。

私は
食料危機を言う自供率に関しては
そう思うのですがねぇ。

大規模農業に関しては…


つづく

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今年は毎日新聞の農業記録賞を休んだのですわ

来年は何か書いてやろうと
今年に思いついたことを書いております。

できれば
どこの誰も書いていないようなことをね

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2010年12月27日 (月) | 編集 |
うしくん

あのなぁ、おっさん

なんぼ野菜が国産やいうても
その種が外国産なんやで、知らんのか。

そんなこと知っとるわい
それはやね
「企業努力」と「原産地」」のお話なんやで。

野菜を食用に育てるのと
その種を取るために育てるのとでは

全然違うことをせねばならんの

まして
最近はF1(一代交配)ばっかりやから
近くに同じ種類の野菜があったら
いけませんのや。

花粉が飛んで交配するんですわ
そしたら違う品種になってしまう。

そのためには
広大な土地が必要となり
そんなものはこの国にはあまりないし

何よりも忘れてはいけないことは

今現在
私たちが普通に食べている野菜は
そのほとんどが
遠い昔に外国からやってきたということなのやね。

大根だろうが白菜だろうが
原産地はここではない

純国産は
ごぼうと山菜くらいのもんかな。

だから
種苗会社は「種」を効率よく取るために
原産地もしくはそれに近い土地で育てておるのです。

ということはやね
どうしても外国で出来んようになったら

効率が悪いけれど
日本国内でもやれんことはないのですわ。

今でも
赤玉ねぎは神奈川県とか
普通の玉ねぎは香川県とか

当たり前にやっております。

さつまいもの種イモも
ジャガイモの種イモも
みんな日本産やでぇ。

それにやね
まぁ100歩ゆずって
「日本ではF1はできない」ということにしましょ。

それならそれでよし
F1のようなきれいで病気に強いのは出来んけれど

その種からでも
胡瓜は胡瓜、茄子は茄子が実ります。

まったく出来んということではありません。


ふ、ふんっ

何ぼ偉そうに言うてもやなぁ
エネルギーの自給率が4%の国やで

石油が止まったら
トラクターもコンバインも
どうせ動かんようになるやないの。

ふんふん
そう来るわね普通は。

日本人をなめとったらいけませんで

石油が安くて効率が良いから使うのであって

高くなって効率が悪くなったら
すぐに次世代エネルギーを始めまっせ。

故井原豊氏が
トラクターに天ぷら油を入れておったのは
もう30年前の話やで。

間伐材から燃料を作るとか
みんないろいろやっておりまっせ。

そして
何よりも私が不思議に思うのはやね

国の方針が
「国際競争力のある大規模農家を育てて云々」

TPPに乗っかったら
ぶどう農家もりんご農家も
輸出で大儲けできまっせぇー

おいしいお米もどんどん売れまっせー

などとテレビで偉い先生が言うております。

ほんまか?

これほど
生産者が何という農薬を何回使ったとか
無農薬有機栽培が一番ええんやとか
言うておる国民がやね

大規模で単一の農作物を育てる栽培に
「除草剤は使うな」とか
「農薬は減らして」とか
言わんはずがないと思うのですわ。

私は経験しておるのですが
作物の生産はある一定量を越えると

いきなり難題が押し寄せるのです。

それは虫と病気にとって
大食堂のようなもの

そこに行けば何世代でも
生き残れるのです。

害獣にとっても天国やね
タヌキも猪も食べ放題、鳥も狙いまっせ。

当然のように
その対策が必要となりまして

ものすごい人件費をかけて
人海戦術をやるか

欧米のように
当然のごとく 
どどっと除草剤、殺菌、殺虫剤を使うか

選択する時が来るのですわ。


でもねぇ
それで日本人が
「わたしらはそれは買わんでぇ」となった時に
ほんまに諸外国には
平気で売れるんかなと思うのです。

それしかないのなら
よいかも知れませんが

たぶん
規模は小さいけれど有機無農薬栽培やで
ちょっと高いけれど安全でっせー

そんな作り手は必ず残るのですわ。

天の邪鬼というのは
そういうことが大好きなのでございます。

私らはそんなお人たちを見て
「こんなん誰でもできるんやで」と
言われておるようなものですわ。

そんなはずはありません
その達人たちは
自分の時間のすべてをかけて
何年も何十年もかけて

いまだ木鶏足りえずと(お相撲の話です)
日々精進し続けておるからこそ
成り立つことなのです。

大規模にして、会社にして
「君は365日出勤して、なんかあったら夜中も行くように」
とは言えんでしょうなぁ。

家のすぐ側に農場があって
自分の力で管理できる規模であるから

それは成り立つのではないかと
私には思えるのでございます。


つづく

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2010年12月28日 (火) | 編集 |
あと肥料のお話やけど

これもほとんど輸入やね
石灰は国産かな。

ついでにみなさまが普通に使っている
ピートモスもパーライトも
(野菜、花の土の原料)

あれもこれも輸入品ですわ。
腐葉土は山に何ぼでもあるので国産か。

だから
これらの輸入が止まると
ガーデニングはできなくなると…

ふふん
石灰と腐葉土があれば
そこそこできるんやないの。

人は「それ」が無くなれば
新しい「何か」を考えるものです。

幸いにもこの国には

あり余るほどの「放置された竹林」と
管理されずに
文字通り「山積み」となった腐葉土がありますわ。

例の「竹肥料農法」やね。

私もちょっと昔までは
「肥料無くなったら何にもできんやないの」と
心配しておったのですが

ラベンダーばっかりやっているうちに
「肥料とは時間ということなんや」

そういうことだと
わかるようになりましたわ。

肥料、特にチッソ肥料とは
植物に必須の成分であって…

ほんまかなと?

野の草も木も
春が来れば何もせずとも芽吹き

秋が来れば自然に枯れて、葉を落とし

いつの間にチッソをもらったのかな?

ほんとはあれやないかな。

植物は気温、日照、水分などで反応して
自分の力だけで
葉を茂らせたり、果実を実らせたりするのが

普通のことであって

ある日
遠い遠い寒い国の人が
よくよく調べてチッソを与えたら

その植物に春が早く来た
生育が早まったということなのではないかな

そんなことを思うのですわ。

例えば
ごはんを炊くのはなかなか難しい

それなら誰にでも炊ける電気釜を作ろう

かくして電気釜は普及して
誰でも簡単にごはんが炊けるようになった

それを当たり前のこととして
ずーっと使用していると

「電気釜が無ければごはんは炊けない」

それが当たり前のこととなってしまう。

チッソ肥料もそうであったのではないかな

そんな気がしておるのでございます。


何が言いたいのかというと

ベランダのトマトも
庭に植えた落花生も

売るほどはできないけれど
「自分で育てて食べましたぁ」と

そのくらいなら充分できるのですわ。

DFさんも、かのよんさんも
チッソ肥料をたくさん入れない人たちは
しっかり収穫しております。

失敗しておるのは
肥料のやり過ぎで腐らせた人ばかり。

米も
もちろんそうであって
肥料が多いとぶっ倒れてお終いですわ。

こんなに気候が変化したのに
いまだに数十年前の施肥量でよいのかな

気温が高くなれば
チッソは減らせる、減らさんといかんのではないかな

栽培が難しくなったのは
気候が変わったのに
自分たちが変わらないからなのではないかなと


毎年ラベンダーを枯らしながら
つくづくと
思い知らされたのでございます。


つづく

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年末に何を書いておるの

もうひとつだけ書き残しておることがありまして…

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2010年12月30日 (木) | 編集 |
最後はやはり

大規模農家を育てて
国際競争力を云々のお話やね。

企業家になれいっ
競争力をつけろ

すばらしい品質の農作物を育てて
どんどん輸出すればええんやないの

規模拡大をして効率のよい生産
それこそが
日本の農業の生き残る道やでぇ


ふんふん
確かにそうでありましょう。

文句をつけてもしょうがない

バナナも小麦も何もかも
諸外国の農産物は
あれもこれもそうなっておるわ。

アグリビジネスは
最も優秀な企業家がやる仕事だと
なんかの本で読んだような気もするし。

「それ」になれとおっしゃるのですな。

たくさんの人を使い(仕事を作り雇用を増やし)
ビジネスとして
世界へ羽ばたいてゆけいっ

自動車や精密機械のように
胸を張って世界を相手にせいと

そうおっしゃるのでしょうなぁ。

うんうん
それは
ひとにぎりの才能ある若者に託しましょう。

私は失格でございますわ。

何というても
一度は会社組織に身を置いて
十年近くやってみたのですが

「うわっ、組織はやっぱり性に合わん」

上司になって人を使うよりも
職人になって全部自分でやりたいと

どうせなら誰もやらんことをやろうと
南国のラベンダー使いを
こそっとやってとおるのですから。

「農業」は
社会の逃げ場所ではないけれど
会社に染まれない者たちに残された

最後の砦としても存在しておるはずです。
(漁業も林業もそうかも知れん)

それさえもが
会社となってしまっては
私のような天の邪鬼たちは
どこへ行けというのかなと。

私はどちらかというと
ひきこもりですわ。

部屋の中ではありません
田んぼかハウスにいつもおるのです。

ラベンダーと猫しかおらんでも
何ともなし

むしろ心地よいのです。

全部自分の責任で
代わりは誰もいなくても

風邪ひいて休んだら
当然のように全滅するとしても

ひとりでやって行きたいのでございます。

農業とは
無から有を作り出すことのできる(様な気がする)

唯一の仕事であって

およそ人の力よりも
自然の力を頼りとする

わからないことだらけの世界。

その場所に身を置いて
「ああでもない、こうでもない」と
考え続けていたいのです。

売り上げ目標を立てて
「みんなでがんばろー」

資本主義の世界では
誰もがそれを当然のことと
がんばっておるのですが

どうせがんばるのなら
私はここで

独りでがんばっていたいと
勝手に思う歳の瀬でございます。

今年のたわ言はこれでおしまい


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それでは今年はこれまで

みなさまもよいお年を
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2011年01月13日 (木) | 編集 |
お話は去年の年末に戻ります

こんな知らせが届きましたわ。


便り

私もかつて書いた
ラベンダーと石灰のお話が
(当然のごとく、私以外にもたくさんの石灰使いが登場します)


現代農業の記事として本に載り

特集号として別冊になり

今回はカバーをかけて
単行本化でございます。

ありがたいことですわ
できれば続きが書きたいものでございます。


つどい

などと喜んでいたら
今度はこんな招待状が届きましたわ。

「ふーん、近所やないの」

これは行けということかなと
よくよく読んでおると


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自慢の一品、資料?

交流会ふんふん

「そろそろ世間へ出んか、おっさん」
そう言うておるのでしょうかな。

今年は私、もう50歳になりますわ。
「最後にひと花咲かせんかい」



今年はおかむらさきが二度目の三年性

そして今まで書いてきたあれやこれ

ほんま
資料は売るほどあるわな

初めてのみなさまでも
興味を持ってくれるかのぉ

などと
取らぬ狸の皮算用をしている
今日この頃でございます。

喜んで行こうと思いますわ。
つづく

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