構想15年、試験栽培11年、おかむらさきを瀬戸内海の気候で育て続けてここまで来ました。全部書きますのでご覧あれ。
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2016年06月10日 (金) | 編集 |
2016年6月10日でございます。
休耕田からベランダへ
今度は鉢植えおかむらさき

そして
最初から大苦戦

まずは
密閉挿しおかむらさきが
6月になってほぼ枯れる



理由は簡単
発根よりも蒸散が強い
吸い上げる水よりも
蒸発する水が多い

うーん
ひと月遅かった
今度は2月やなぁ

それでも



生き残った数株が
新しい時代を見せつけている

方法はある
私が知らないだけだと

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2016年06月15日 (水) | 編集 |
仮説を立てよう
鉢植えのラベンダーは
このままで良いはずがない

いつまでも
鉢植えは枯れるものだと
思われたくない

生産者としては
(最近は生産していないけれど)
ラベンダー使いとしては
「嫌」なのでございます。



ある方法では
それが可能だと分かりました。

鉢植えを
直接地面に置く
その根を
地中に伸ばしてもらう

その後は
露地栽培の延長
波板栽培の応用です。



ただし
この方法は「移動」が出来ない
地面の中の根が
鉢の中の根よりも増える

移動させると根が切れる
だから
庭のある人にしか使えないのですわ

これでは
ラベンダー使いとは言えない
ベランダでこその鉢植えだろう
と言うことで今回は
「それ」をやりましょう。



まずは土から再考する
畑の土であれ
田んぼの土であれ
ピートモスを配合した土であれ

すべての土は
変化するのですわ

時間の経過と共に
微生物が有機物を分解し
チッソは吸収され
根からの分泌物が溜まっていく
残るのは
無機物の固まりと
たくさんの根とその枯れたもの

一年後の鉢の中身は
そうなっています。

だから
植え替えが必要となる

すると
新しい有機物、肥料分、微生物群が
再びラベンダーに供給される



うーん、これは
間違いでは無いと思う
思うけれど
ラベンダーの鉢植えは
そんなにうまく育たない
ある日枯れる
突然枯れる
調子が良いと安心していたら
せん定したら枯れる
水が切れて枯れる
過湿で枯れる

これは何だろう?

私はラベンダーを
20年栽培しています。
しかし
最近になって
あることに気づきましたわ

教科書の一文
「ラベンダーは乾燥に強く
日本の梅雨の湿度や
真夏の暑さに弱い」

確かこんな感じて
書いてあるでしょう。

これって
「前文」が
抜けているのではないのか

仮説を立てよう

前文
北海道の気候で育てることに成功した
ラベンダーは
その栽培方法が全国に
そのままの方法で広がり
今日まで進化した

真冬の寒い時期に
暖房して
チッソ肥料を与え
春苗の販売に合わせるその方法は
今では常識となったが


その方法では
ラベンダーは乾燥には強くなくなる
そして
日本の梅雨の湿度や
真夏の暑さには弱い

ということでは無いのか

観察していると分かるのです
こんなことが普通にある



どしゃ降り梅雨の雨の中
挿し木苗のまま植えた
ちびっ子おかむらさきが

水浸しの休耕田で
花を咲かせ直立している

彼女は
最初から無肥料
最初から
西日本に合わせた栽培方法

もちろん
乾燥には強い

さぁ
仮説を立てよう

鉢植えおかむらさきを
最初から西日本に合わせた方法で
栽培すれば
乾燥に強く
突然枯れない「それ」になるのではないのか

まずは土から始めよう



いやいや
正確には「土」では無い
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2016年06月17日 (金) | 編集 |
西日本の冬は
あっという間に過ぎる
ひと月も続かない
(北海道とか北欧に比べたら)

そのわずかな「冬」に
加温して生育させたラベンダーを
苗として販売するために
さらには
「チッソ肥料」が必要となる

すると
3月後半から
それらしい「苗」となり
店頭に並ぶ

もしかしたら
ここが間違っているのでは無いのかな



これは
2月の休耕田直挿しおかむらさき

この苗は
現在徒長もせず
少しずつ育っている



うわっ
笹の芽が出ている
その中でもがんばっているおかむらさき

本当の姿とは
これで良いのでは無いのかな?

鉢植え、ポット植えは
最初から大きく育てることを
前提としている

さっさと大きくして
この年の春苗として
販売することが第一

店頭には4月~5月に出揃う
そして売れる

ラベンダーを植える季節
誰もがそれを疑わない
まぁ
それはそれでよろし

さて
6月現在の
普通の苗はどうか
店頭では
「成長」し過ぎて
ひょろひょろか
枯れているか
見切り品のコーナー行きか

本当ならば
この季節にこそ
満開の花が咲き誇り

ラベンダーの醍醐味を
見せつけているはず

しかし
薄い花色のまま
それは
とっくに咲いてしまい
枝は徒長して
ちょっと知識のある販売員によって
ばっさりとピンチされている
といったところかな

これき何か?
成長のし過ぎですわ

大きくすれば良いというものでは無い
春には春の成長
夏には夏の成長
秋には秋の成長

そして
その「基本」が
おそらくは
「北海道」の気候だとしたら

我々が
普通にやっていることは
やり過ぎ

さぁ
ここで仮説を立てよう

やり過ぎの栽培方法を
考え直す

かつては
大量の「石灰」を散布して
チッソ、リン酸、カリの吸収を抑えた

しかし
これは一時しのぎだった
最後には
石灰がピートモスの分解を助けて
チッソ肥料となるのだ
苗としては正解
そして
ラベンダーの栽培としては
要らぬことをしたようなもの

では
何をどうする?



パーライトと
バーミキュライトのみ
どちらも熱を入れて加工した物質

おかげで「草」は生えない
微生物が食べるものが無いので
ほとんど変質しない




まったくカルシウム無しというのも
不安なので
ダイソーさんの有機石灰(卵のカラやな)を
はらりとふる



これに植えてみた
鉢の下には「段ボール」
この理由は前述した通り



続いて
厚紙を切って「鎮圧」する
地面を押さえて行く



こんなことはしたことが無い
したことのないことは
確かに楽しい
けっこうと沈むものだ




さらに
切った厚紙を広げて
地表を隠す

これは
休耕田の応用
何せ
挿し木のまま植えるので
乾燥に注意するためだ

さてさて
これは
何をしているのかというと

西日本のおかむらさき栽培の
スタート地点を
ずーっと後ろにずらしているのですわ

まず
気温では調整できない

そこで
肥料分が
ほぼ無いという状態を作り

低温で肥料分が
吸収できないという状況を
何とかして
作り出そうとしているのです

そして
約ひと月後




ほぅ
けっこう成長する

成長を抑制するために
様々なことをして
それでも
大きくなったことを喜ぶ

本末転倒の栽培方法
サバイバルおかむらさき

確かに違う
節間は短くなり
その葉の色は
見るたびに変化する

分からない
理解できない
楽しい

ひとつ分かった
厚紙は役に立つようだ
空間の乾燥が
厚紙の乾き具合で測れるのだ

乾燥注意報では
すぐに乾き
雨の日には
湿ったまま

「感覚」の水やりは
けっこう間違っている
水やりの指針としては
なかなか面白いのでございます。


休耕田のおかむらさきの花穂を
熊本の被災地に送りたいのですが

誰かの役に立てるのかどうか

そんなことも全く分からないのですわ

花売り娘さまの言うように
ラベン玉を大量に作るという方法も
考えたのですが
そのためには
かなりの乾燥時間が必要となります。

おおげさなことはできませんが
どこかひとつの避難場所の
数人の枕元のために
切りたての花穂を届けたい

「ここに連絡してみたら」という
情報が欲しいのです

責任は
絶対に問いませんので
ファーストコンタクトの糸口を
どなたか
教えてください
よろしくお願いします

花穂の収穫は
6月26日

送料はこちら持ちで
全部無料で送る予定です

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2016年08月31日 (水) | 編集 |
このたびの台風で被害にあわれた皆様に
心よりお見舞い申し上げます
今から始まる土砂の片づけに
心が折れるかも知れませんが
くれぐれもケガにだけは気をつけて下さい

いきなり手を切ってしまうと
その後の作業ができなくなります
もしも手に入るのならば
皮手袋を使用して指を守りましょう

ガラスも金属片も
流れて来て埋もれていますから

西日本の経験者より


2016年8月31日でございます。
夏が終わる
宿題の答えが出る頃です。

無機無肥料
鉢植えおかむらさきのお話し




5月の終わりになると
ようやくラベンダーらしくなりまして



6月に少しずつ育ち



7月になると伸び始める



7月の終わりになると
姿が変化



高さも5センチほど伸びまして
約15センチ



8月に入ると
新芽が立ち上がった
伸びて行くのだ
こんなに暑いのに徒長もせず
(ハウスの気温は41℃)
すくすくと育つ



8月15日
お盆の頃にはこうなりました

苗屋は盆には休まない
水をやって観察するのみですわ



8月22日
枝がすっきりとなる
もう立派なおかむらさきの一年坊主だ

この土のようなものは
パーライトとバーミキュライトのみ
高分子ポリマーが少し入っていて
水分を保持している
卵のカラの粉末を5gほどふりまいて
地表を厚紙で被覆する
水は切らさない

遮光列40%の日陰で
100日ほど育ててみた

それでは真夏の
答え合わせをしよう

おかむらさきは
最初から
無機の「土のようなもの」で育つ
挿し木をすぐに無機物に植えても
微量の石灰だけで育つ

さらには
石灰を使用しない場合も



バーミキュライトさえ使わなくても
育つのです。

これは
同時進行でパーライトのみ使用

アルミニウムの容器の中で
挿し木の状態のまま
育て続けたもの

これでも行けた
水だけだ
太陽光線とパーライトと水だけ

これでも
おかむらさきは育つ

ということで
「これまで」の答えは出たのです。

挿し木のおかむらさきを
無機のパーライトに植えて
無肥料で水だけやっていても
きちんと育つ
けっこう丈夫に育つ

よしよし
ここが切口となろう
鉢植えは
最初から鉢植えで始めるべきだ

ポット栽培で
わざわざ根を巻く必要は
無いらしい

あの日の約束は
ちょっとだけ果たせたかもしれん
横浜のベランダ
ゴールはそこだ

つづく


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2016年09月25日 (日) | 編集 |
2016年9月25日でございます。
あの
パーライト+バーミキュライト+高分子ポリマーのみ

こうなった



真夏は越えた
枯れない



というよりも
見たことの無い育ち方をしている



3株も植えていたら
ひとつくらい枯れるかと
思っていたら

とてつもなく遅いスピードで
育つのですわ
しっかりと育つ



その姿は
なぜか美しい
自然のままというわけか

人が要らぬことをしなければ
こう育つのか



最高気温40℃
最低気温25℃
遮光率40%のハウスの中

少しずつ育った
真夏に育ったのだ

うーん
さっばり分からん

今までの経験は
役に立たないらしい



こんなことは
初めてだ

分からない
楽しい
そして
これは使える

鉢植えおかむらさきは
ここから始めよう

何も見えなかった未来
ちょっとだけ明るいのでございます。

つづく

追記
鉢植えなのに
草がまったく生えないというのは
驚きとらくちんだ

段ボールは
なかなか良い仕事をする
そして
腐ることも無い
br /> 凄いなぁ
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