構想15年、試験栽培11年、おかむらさきを瀬戸内海の気候で育て続けてここまで来ました。全部書きますのでご覧あれ。
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2017年09月08日 (金) | 編集 |


現代農業10月号に記事を書いたのです。

久しぶりに言葉を練って
それを編んで、書くという作業に
緊張してしまった

自分勝手に書くブログとは
ちょっと違う
校正が入ると
誤字だらけが恥ずかしいものです。



恥ずかしいけれど
こうやって
読み返してみると
ようやく書ける気がして来た。

今の私が書く
「真説香川県でおかむらさきを咲かせる方法」
のようなものが。



全てはここから始まった
20年前の私は
これを必死で真似たのだ。



これと



これもだ

そして分かった
本は正しい
環境が間違っている

そう書いてから
何年が経ったのだろう

今なら書ける気がする
環境が間違っている
だからどうした

間違っている環境で
正しく育てる方法を見つければ良い
今ならその方法を
書ける気がするのだ。




その証拠のひとつ
私の仕事場だ

今年の写真です
最高気温40℃
最低気温25℃以上が続く
日除け無しのハウスで
育てましたわ

まるで6月のラベンダーのように
平気な顔で真夏を超えられた
けっこう良い苗となりました。

もう分かった
この方法で良いのだ



ローズマリーも行ける



デンタータラベンダーも行ける



スイートラベンダーも行ける



一年坊主の立つタイプのローズマリーも
ふにやふにゃにならない
ちゃんと直立して真夏を超える

これで良いらしい

これを語ろう
おかむらさきを育てる言葉を練り
おかむらさきを育てる言葉を編み
おかむらさきを育てる言葉を書く

栽培方法に正解は無いと思う
明日には
誰かが新しい方法を探し出す

人に出来ることは
ひとつだけだ

昨日の自分より
少しだけ前に行く

昨日の失敗を
今日は繰り返さない
新しい方法を試す

それが失敗しても
次へ進む

私は20年の失敗の途中です
それでも
今なら書けそうな気がする

始めます
「真説香川県でおかむらさきを咲かせる方法」

つづく



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2017年09月10日 (日) | 編集 |
私のおかむらさきは
20数年前に「まき場の館」で買ったもの

その仕入れ先は
北海道の農場でした。

それでは
その前は何処なのか?

北海道は
ラベンダーの原産地では無いのです
彼女たちは何処からやって来たのでしょう?



この写真はお借りしたものです。

富田忠雄様著
「私のラベンダー物語」によると

日本初のラベンダーは
1937年に
化粧品香料の原料として
マルセイユから5キログラムの種子が
輸入されたと書かれてあります。

そして
発芽試験の場所として
長野、千葉、北海道と
もうひとつの場所の
農業試験場が選ばれたのです。

私が驚いたのは
そのもうひとつの場所とは
私がよく知っている場所だったということ。

それは
岡山県の農業試験場でした。
当時これを知った時には
「それでは私がやってやる」と
奮い立った記憶があります。

しかし
発芽試験に成功したのは
北海道のみ

かくして
ラベンダーの栽培は
北海道へと託されたのでした。

それから先は
北海道の歴史なので
瀬戸内のおっさんには語れない

どこかで検索して下さい。



この写真もお借りしました。

原産地のフランス
野生のラベンダー

石灰岩の崖
冷涼な乾燥した土地

彼女たちはここから来た

と…
どのような本にも書かれています。

なるほどなるほど
だから
多くのラベンダー使いは
その環境を目指すのですわ。



私もそうだった
これは今年の6月の
庭先おかむらさき

石灰の散布
乾燥した土地
涼しい気候

本を読んでは試す
それらを
ひたすら目指して来たのです。

あれから幾星霜
「どうもそうでは無い」と気付くまでに
20年ほどかかりました。

ラベンダーは
フランスの石灰岩の崖から来た

しかし
原産地はそこでは無いはずだ

絶対にその前がある
私が目指す環境とは
その場所だということに

ようやく
たどり着いたのでございます。

何故なら
石灰岩の崖とは
地殻の変動で隆起した
古代の海底の一部であり

そこで生まれたというのならば
ラベンダーは海藻ですわ。

それが突然進化して
もの凄い環境の変化に
低樹木として生き残った

いやいや
そんなことは無いだろう

それならば
彼女たちは
どこから石灰岩の崖に来たのか?

どうして
その場所をめざしたのか?

それを考えるところから
このお話しは始まります。

つづく





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2017年09月11日 (月) | 編集 |
ラベンダーは
花を咲かせて種子で増える植物です。

ここが重要なところで

杉のように
自分で大量の花粉を放出するタイプでも
果物のように
動物が食べることで種を遠くに運ぶタイプでも無い

ラベンダーは「虫」に受粉を助けてもらい
種を作って近くへ落とすのです。



この写真も借りたものです

そうやって
ラベンダーの祖先は
太古の草原に広がったのでしよう。

そして
おそらくは埋め尽くされた
もう
生える場所は無い

植物を食う動物も
まだまだ少なかったことでしょう
このままでは全滅だ

この
生存競争を生き残るために
彼女達は「石灰岩の崖」に
活路を求めたとしましょう。

そのためには何が必要か?

虫を呼ぶための花の香り
目立つための青色
動物に食べられないための渋み
乾きに強いこと

そのことに特化して
彼女たちは進化し続け
少しずつ崖を登って行ったのでしょう。

そして
もの凄い歳月を経て

ラベンダーは
ようやく「人」に出会うのです。

その人は思ったはずだ

ラベンダーは
乾燥した石灰岩の崖に生える
彼女たちはここを好むのだろうと

しかし
ラベンダー使いは
そこから離れなければならない

この延長線上には
正解が無いからだ。

私が思うに
ラベンダーとは
石灰岩の崖のような
乾燥したアルカリの地
冷涼な気候を好む

のでは無い。

そんな環境でも
生きて行けるだけのことだ。

草原からやって来た彼女たちは
草原で生きる力を保ちながら

石灰岩の崖でも生きる力を
得たとしたらどうだろう。

そのDNAに刻まれた力
それは絶対に存在するはずだ

私が探し求めなければ
ならないのは「それ」だろう。



だから
いろいろと「おさらい」をして来た。

探しものはひとつ

潜在能力
未だ引き出せていない力

ちょっとだけ
引っ張り出せたのでございます。

つづく


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2017年09月13日 (水) | 編集 |


ここは日本だ
西日本の中山間地だ

フランスの
石灰岩の崖では無い

人は
原産地に学ぶと
よくこういうことをするのですわ

乾燥気味に育てる
石灰で酸性を中和する


少しでも
原産地の環境に
近づけよう

誰でもやります
私もずーっとそれをやっていた
しかし
この方法には南限があるのですわ

最高気温が35℃以上あって
一日の中で
その時間がけっこう長く
最低気温が熱帯夜の地方では

この「原産地の真似」は
逆効果となります。



こんな感じ

まず
高温対策が出来ないのに
乾燥気味に育てると
30℃くらいなら大丈夫なのですが

35℃を越えたくらいから
あっという間に水切れします。

そして
酸性の中和に石灰を散布すると
高温によって
微生物による有機物の分解が
急激に進み
チッソ過多となって徒長します。

徒長株は当然のように
高温で水切れします。

だから
この方法には南限があるのです
北国で
可能なことが
瀬戸内では無理なのです。

そこで私は
これを
さらに逆転させる

原産地に学び
原産地を真似しない

原産地とは
似ても似つかぬ方法で
おかむらさきを
栽培出来ないか?




37℃の真夏を越えて
9月の中旬に
こうして
生き残っているということで

この方法は使えるらしい

ちゃんと説明してはいなのですが
折りに触れて書いていた方法

おさらいのおかげて
ようやくこういうことだったのかと
分かったのでございます。

それでは
具体的に行きます。

まずは
鉢植えから

その土から
有機物を引きましょう
一年間試験しました
全てが
簡単になります

その方法とは…

つづく


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2017年09月14日 (木) | 編集 |
鉢植えの土は
外気温に影響されます。

冬は冷たく
夏は暑い
そして
猛暑は熱くなる



40℃の外気温の中で
真夏を過ごすために

以前は
「土」に保水性を持たせれば
何とかなるのでは
ないかと考えて
いろいろとやってみた。

どうにもならない

保水性のある「土」は
熱も保存するのですわ

40℃の地温にはならなくても
有機物が分解を進めるには
充分な温度となります。

ここに
石灰を投入すると
さらに分解が進み

秋になってから
突然枯れ始めます。



どうして
秋になってから枯れ始めるのかが
分からなかったのですが

おさらいを終えたら
理解できました。

分解した有機物が
チッソを放出して
おかむらさきに
栄養が蓄積される

真夏は暑いので
保水のためにも成長しない
それでも水を切らさないと
少しだけ伸びたりする。

そこで
今年は石灰を使わない方法を
試してみた。

すると
夏はずーっと硬くて白いまま

そして
秋の気配と共に
何もしないのに成長が始まった。

その証拠に
上記の写真は
一年以上無肥料無石灰だ



ただし
土は水冷だ

有機物は入れなかった
パーライト、バーミキュライト、ハイドロボールだけ
ダイソーでまとめて324円

これに植えると
草は生えない
すべて工業製品

この土のようなものに
水をかけ続けた

乾燥気味にはしないで
毎日毎日土砂降りだったのですわ。



せめてもの抵抗は
蒸散防止のために
白い紙を敷き詰めた

これがおかむらさきの
「水冷」栽培です。

毎日
水をかけ続ければ
この
保水しない土のようなものの
すき間に
水がしばらくの間
留まる

それが蒸発することで
気化熱によって(根)を冷やす

そんなことが可能なのかと
やってみたら
生き残ったのですわ

この方法で分かったことは
おかむらさきは
秋になったら勝手に伸びる、育つということ

肥料も石灰も関係なく
気温の変化で成長が始まるのです。

これを知らないで
真夏に株が痛んでいると考えて
ちっょとだけ
肥料を与えたりすると

その肥料分の成長に加えて
秋の成長が始まるのです。

だから
秋になったら枯れ始める
伸び過ぎて徒長する
柔らかくなって疫病が来る
虫が食う

だから鉢植えには
有機物は使えない

実際にやってみたら
ダニは来ないし
草も生えない

さすがに石灰岩の崖を
登って行った強者だ

水と二酸化炭素だけで…

いやいや
ひとつ大事なことを
書き忘れていたのですわ。

どんなに暑くても
日除けをしないで
直射日光を浴びせる必要があるのです。

徒長の防止と
光合成のため
さらには
水冷のためにも
どんどん乾燥させる必要がある

これが水冷栽培の方法です。

ラベンダーは
瀬戸内の寒さでは絶対に枯れない
真夏に枯れるのです。

だから
真夏さえ乗り越えれば
生き続ける

生き続ければ
いつかは大きく育つ

大きく育てば
花は咲くのでございます。

つづく



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